「AGA治療を始めてから、なんとなく勃ちが悪い気がする」「フィナステリドを飲んでいたら朝立ちが減ってきた」
そんな悩みを抱えながらも、「薄毛の治療をやめたくないし、どうしたらいいのかわからない」と一人で抱え込んでいる方は少なくありません。
クリニックの受付でも、「AGA治療を始めてから調子が悪くなった気がする」という相談をいただくことがありました。ハゲを取るか、性機能を取るか——そんな究極の選択を迫られているように感じている方に、正しい知識をお届けしたいと思います。
この記事では、フィナステリドとEDの関係・副作用の実際の頻度・対処法を、医学的な根拠をもとに丁寧に解説します。
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フィナステリドとは?AGA治療の仕組みをおさらい
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)の治療に使われる内服薬です。「プロペシア」という商品名で知られており、日本で最も広く使われているAGA治療薬のひとつです。
フィナステリドの作用の仕組み
AGAの主な原因は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)です。DHTは毛根を萎縮させ、薄毛を進行させます。
フィナステリドは「5αリダクターゼII型」という酵素の働きを阻害することで、テストステロンがDHTに変換されるのを抑制します。その結果、毛根へのダメージが減り、抜け毛を止める効果が期待できます。
つまりフィナステリドは、男性ホルモンの代謝経路に直接介入する薬です。そのため、性機能への影響が出る可能性があるのです。
フィナステリドでEDになる可能性はある?
結論から言うと、フィナステリドの副作用としてEDが起こる可能性はあります。ただし、その頻度は決して高くありません。
副作用の発生頻度
フィナステリドの主要な臨床試験や添付文書で報告されている性機能関連の副作用の頻度は以下の通りです。
| 副作用の種類 | 報告されている頻度 |
|---|---|
| 勃起不全(ED) | 約1.1〜1.3% |
| 性欲減退 | 約1.8% |
| 射精量の減少 | 約0.8% |
100人に1〜2人程度の割合です。多くの方は副作用を経験せずに治療を続けられています。ただし、副作用が出た場合は決して軽く見ず、適切に対処することが大切です。
なぜ性機能に影響が出るのか
フィナステリドがEDや性欲低下を引き起こすメカニズムとして、以下が考えられています。
- DHTの低下:DHTは脳の性的興奮や勃起機能にも関与しているため、DHTが低下すると性機能に影響が出る可能性がある
- 神経ステロイドの変化:フィナステリドが脳内の神経ステロイド産生にも影響し、気分・性欲・勃起機能に関わる神経伝達に変化をもたらす可能性がある
- 心理的な影響:「副作用が出るかもしれない」という不安が心因性のEDを引き起こすケースもある

「ポストフィナステリド症候群(PFS)」とは
フィナステリドをやめた後も、性機能低下・うつ症状・疲労感などが持続する状態を「ポストフィナステリド症候群(PFS)」と呼びます。
PFSは医学的にまだ解明されていない部分が多く、発症頻度も正確にはわかっていません。ただ、実際に症状を訴える方が世界中に存在することは事実であり、日本でも当事者の会が活動しています。
PFSが疑われる場合は、自己判断でフィナステリドを急にやめるのではなく、必ず処方した医師に相談してください。急な断薬が症状を悪化させる可能性もあります。
フィナステリドを飲んでいてEDが気になるとき、どうすればいい?
フィナステリドを服用中にEDの症状が気になり始めた場合の対処法をご紹介します。
① まず処方した医師に相談する
最も大切なことは、自己判断でフィナステリドをやめないことです。急にやめると薄毛の進行が加速する可能性があります。また、症状が薬の副作用によるものか、別の原因によるものかを正確に判断するためにも、医師への相談が不可欠です。
② フィナステリドからデュタステリドへの変更を検討する
デュタステリドはフィナステリドより強力なAGA治療薬ですが、性機能への副作用プロファイルが若干異なります。場合によっては薬を変更することで症状が改善するケースもあります。医師と相談の上で検討してください。
③ 生活習慣を見直してテストステロンを維持する
フィナステリドを服用しながらでも、生活習慣を整えることでテストステロンを維持し、性機能への影響を最小限にすることが期待できます。
- 睡眠7時間の確保:テストステロンは睡眠中に分泌される
- 週3回の運動:スクワットなどの筋トレがテストステロン分泌を促進
- 亜鉛の摂取:テストステロン合成に不可欠なミネラル(牡蠣・牛肉・ナッツ)
- ストレス管理:慢性的なストレスはテストステロンを低下させる
- 禁酒・節酒:過度な飲酒はテストステロンを低下させる
④ ED治療薬との併用を医師に相談する
フィナステリドの副作用でEDが起きている場合でも、ED治療薬(PDE5阻害薬)との併用が有効なケースがあります。「薄毛も治したい、性機能も維持したい」という場合は、両方を専門とするクリニックに相談することをおすすめします。
「薄毛かEDか」二択ではない|両立する方法を考えよう
「フィナステリドを飲み続けるか、EDを我慢するか」という二択で悩んでいる方が多いのですが、実はその二択は必要ありません。
副作用が出ている場合でも
- 薬の種類や用量を変更する
- 生活習慣の改善でテストステロンを維持する
- 必要であればED治療薬を併用する
といった選択肢があります。一人で悩まず、まずは医師に相談することが、最善の解決策への近道です。
現在はオンライン診療が普及しており、AGA治療もED治療も自宅から気軽に相談できます。
- 誰にも知られない:プライバシーに配慮した梱包で自宅に届く
- 初診料・診察料が0円:薬代と送料のみで始められる
- 最短即日発送:診察から発送まで最短当日
- 全国どこからでも受診可能:通院不要
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まとめ
この記事では、フィナステリドとEDの関係・副作用の頻度・対処法をご紹介しました。
- フィナステリドの副作用としてEDが起こる可能性はあるが、頻度は約1%程度と低い
- 副作用が気になる場合も、自己判断でやめずまず医師に相談することが大切
- フィナステリドをやめた後も症状が続く「ポストフィナステリド症候群(PFS)」に注意
- 生活習慣の改善でテストステロンを維持しながら治療を続けることが可能
- 「薄毛かEDか」の二択ではなく、両立する方法を医師と一緒に探してほしい
「ハゲを取るかセックスを取るか」なんて選択を、一人で抱え込まないでください。正しい知識と適切な相談先があれば、どちらも諦めずに済む可能性があります。
【参考資料】日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン第3版」/Mella JM, et al.「Efficacy and safety of finasteride therapy for androgenetic alopecia」Archives of Dermatology, 2010年/ポストフィナステリド症候群(PFS)当事者の会

